S・KとA・I、傷のなめ合い、のようなもの?

「S・K、お前、くせーよ。みんなここで寝泊まりしてるんだから外で吸ってくれ。下まで匂ってくるんだよ」
 M・TはS・Kに向かって吐き捨てるように言い放つとまた部屋を出て行った。
 それと同時にS・Kは足元に置いてあった洗濯カゴを蹴り上げた。カゴは勢いよく部屋の天井に当たって乱雑な音を立てて落下した。
「悪かったな、チキショー!」
 互いに思いやりなし。労いなし。まずい予兆だ。しばしの沈黙が流れた。
「S・K、やっぱり一本貰っていい?」
「A・Iさん、結局吸うんすか」
 今度また誰かにバレたらS・K共々説教部屋行きが確定するが、この際もうお構いなしだ。M・Tも、もうしばらくは戻って来ないだろう。S・Kは人がどうこうと言うよりもT・Mのように道場の窮屈さに腹が立っているのだろう。これが共同生活のストレスというものなのだろうか。
「見てよコレ。マメが潰れちゃった」
「俺も。ホラ」
 私達はお互いの掌を自慢げに広げて見せびらかし合った。お金借りる 即日 低金利